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Diary

生きてる

株式会社タイムカプセル社を読みました

読書

 

株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者

株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者

 

中学卒業時の生徒たちが10年後の自分らに書いた手紙を、10年後タイムカプセル社という組織が書いたご本人に渡しに行くというストーリー。てっきり時をかけるおじさん的なSF話かと思いきや、超現実的でした。ところどころ、おや?と思う部分はあれど、特に突っ込まれもせず終了するので気にしないでふわっとした雰囲気を味わう…て感じなのかな
はい、そんな物語に毎度うまい具合に自己啓発を織り交ぜた喜多川さんの本2冊めです。いつだって何度だって人生はやり直せる!という、今からでも一日一日しっかり生きなければ…と強く思える内容で、とても勇気づけられました。

主人公が手紙を渡しにいく生徒は男女5人なんですが…5人全員が私と被るというか、己の弱いと思ってる部分と被り、グサグサと来るしだからこそ「それでいい」「これから」「過去なんて無い」という優しい言葉にホッとできたというか。

なかでもグサーッと胸に来たのは「私達は過去にあった怖かったこととか嫌だったことを経験則にこの世に存在しないお化けを頭で作ってしまう。ああなったらどうしよう、きっとあの人はこう思ってるはずだ、と起こったこともない、ほとんど起こりもしない状況を頭の中で想像してはそれを怖がることに人生を費やしてしまう。」という部分。振り返ってみれば私は何をするにしても最悪な展開を思い描いて生きてきたんだよなぁ。しかし想像していたような展開にならず、あっけなく終わっちゃった、とかになったら「頭のなかでずっと最悪な展開を思い描いていたから心の準備もできてたしあんまり辛くなかったんだ」と意味のわからない結論を出していた…うん、何度もこうやって「最悪」に備え、考えて生きてきた。なぜそういう思考回路になったのかは不明w

あと、海人の「朝起きると息をしている、生きている、生きているってことはきっと僕にはまだ役割があるはずだって自分に言い聞かせる。不安を忘れ、恐怖を忘れ、過去と未来を忘れて今日一日を生き切る」ていう過去と未来をスパッと切れというこの言葉も、深いですね。自分の性格を形成してるのは過去があるからですし、もし過去が無かったらどういう行動をとるだろう?と想像するのも楽しいかもしれない。

「誰も恨むな、嫌いになるな」という海人の父の言葉。本来の意味では「自分を恨むな、自分を嫌いになるな」という解釈をしてたけどどっちの言葉も大事ですね。感覚のあれですけど喜多川さんの本を読むと人間が愛しくなります。なぜだろう。それぞれみんな悩みがあって一生懸命生きてるんだなぁ、すごいなぁと思う。
随分前の話ですけど私も海人のお姉さんのように匿名掲示板で叩かれまくった過去があり、そのときは死んでしまいたいと思うほどひどい経験をしました。今でも当時を思うと「許さない」という怒りしか出てきませんがそのうち海人のように「許す」人間になれるだろうか。

英雄と美雪の後日のエピソード、いいですね。男女間の思考の違いがよくわかりますw

 そういえば今日ドラッグストアでレジ待ちをしてたときに前にいた怖そうなお兄さんが会計中のおばあちゃんに怒鳴りつけててとてもびっくりしました。「ばあさん、はよしてくれや!いつまで待たせんねや!」とかなり大きい声で怒鳴ったため店内のお客さんの視線がわっと集まり…。慌てて店長らしき男性が平謝りしつつ違うレジに誘導してたけど、なんかすごく嫌な気分。町の小さな薬屋で何やってんの…

状況は違いますが私がまだ幼かったころ、祖母に車で連れられショッピングセンターに行ったときのことです。駐車場で何故かバックしてくる車に祖母は慌ててクラクションを鳴らしたんですが、気に食わなかったのか、バックしてきた車の運転手、若いお兄さんでしたね。…が「わかっとるわ!ババア!」てわざわざ運転席のドアを開け身体を半分ほど出して言ったんですね。すごいショックでしたね。大好きなおばあちゃんが誰かもわからない人にババアと呼ばれ悪意を向けられているところを見たのは子供心に相当傷つきました。

怒鳴る人は周りにいる人たちをどれほど傷つけるか知るべきです。私のようにいい大人になっても嫌な思い出として覚えられてしまいます。

やっぱり人には優しくしないと絶対に損してる、と思ってしまった1日でした。